
今季開幕戦のスタメンのピッチに立った江口直生の姿に少なからず周囲は驚いたはずだ。それは、CB中央のポジションに入った江口は本職がボランチであることに加え、身長が“たった170cm”しかないからだ。
セオリーとしては、長身でフィジカル能力に優れた選手がそのポジションでプレーするものとされているが、江口は小兵であるだけでなく、「大学の時から守れないというイメージがあった」(江口)というからなおさら。その印象もあってか、試合後にはかつて大阪桐蔭高校時代のチームメイトであった福村貴幸(京都)らから「ホンマにCBやってんの?」と驚きの声が寄せられたという。
当の本人も「CBでスタメンで出るなんて考えたこともなかった」と驚きを隠せなかったようだが、おそらくJリーグ最小サイズでCBのポジションを張ることは誇りのはず。「そう思ってもらえるように頑張りたい」(江口)と、出場停止明けとなる今節・熊本戦に臨む。
(愛媛担当 松本隆志)
2015/03/18 19:16