開幕戦(明治安田J2第1節・札幌戦/1●2)のGKの座についたのは磐田から加入した竹重安希彦だった。公式戦出場はおよそ2年ぶり。
「序盤、多少の緊張があって、早くボールに触りたかったけど(12分の失点に繋がる)都倉(賢)選手のシュートがファーストタッチになって、それをファンブルしてしまった……。悔いが残ります」
失点後に吹っ切れるように身体が動き出したという。65分にはナザリトのPKを好セーブで防ぐなど尻上がりに調子をあげた。
磐田時代から竹重を見守る森下申一GKコーチは「まあまあ」と及第点の評価。
「彼に能力があることはわかっている。もういい年齢だから尻に火がついているのだと思うが、これがまず第一歩。試合に出ないとわからないものがあるからそれを積み上げていってほしい」
試合後にはスカパー!観戦したという両親から「結果は出なかったけど、試合に出場できて良かった」と連絡が入った。
竹重が言う。
「まだ僕は何もしていません。大事なのはここからです」
(栃木担当 鈴木康浩)
2015/03/12 20:21