昨季のJ1昇格プレーオフ決勝の4日後(12月11日)、脱臼癖のある右肩の手術に踏み切った町田也真人。リハビリを乗り越えて今週水曜日(25日)から全体練習に合流しているが、「開幕ごろに合流の予定だったけど、早く復帰できてうれしい。これからめいっぱい体を動かせるようにしたい」と、サッカーができる喜びを語った。
手術後は3日間入院し、約1カ月間は三角巾で吊った右手を極力動かさない生活が続いた。「おかげで左手でハシも使えるようになったけど、左足がうまくなった実感はない(笑)」と、両利き化はならず。自宅療養中に見舞いに来てくれたのは2012-13シーズンに千葉で同僚だった長崎の大久保択生だけと、痛みとともに寂しいオフだったという。
その後、少しずつ少しずつ稼働域を増やしていく、「気のくじけそうな」リハビリに耐えて復帰できたのは、家族やスタッフ、チームメートの支えと、ある信念だった。「プレーオフの決勝のことが、何度も夢に出てきたんです。万全な状態でサッカーをして、今年は必ず優勝して自動昇格するんだと、その一心でしたね」。実戦復帰にはもう少し時間がかかりそうだが、すでにチームスローガンの『一意専心』で辛いリハビリを乗り越えた小さな14番は、「みんなに支えてもらったぶん、チームの力になりたい」と恩返しを誓った。
(千葉担当 芥川和久)
2015/02/27 17:26