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「こんなチャンスはなかなかない」

　佐藤勇人がJ1昇格プレーオフ決勝・山形戦に懸ける思いは、並大抵ではない。決戦を2日後に控えた5日の取材では、「このチャンスをモノにする」という言葉を何度も口にした。

「このチャンスをモノにしたい。ただそれだけ。この試合に限っては、技術どうこうじゃない。より『勝ちたい』と思う気持ちと、それをプレーに出すことがすごく重要になってくる」（佐藤勇）

　2012年のJ1昇格プレーオフ決勝・大分戦は、千葉が過去4年間で最もJ1に近付いた瞬間だった。あのときの悪夢を振り払うチャンスが、ついにやってきたのだ。佐藤勇は“2年前”を振り返り、「ああいう状況にならないように、まずは勝ちにいきたい」と意気込む。

　クラブを象徴する背番号7が、今度こそJ1の座をつかみ取る。