前節、味の素スタジアムで行われたホーム最終節・群馬戦(1△1)。一時は相手に1点のリードを許すが、試合の終盤にこの日今季初スタメンの福井諒司がゴールを決め、東京Vは自らの手でJ2残留を決めた。
今週は今季最終節、対戦相手の山形はPO圏内に位置する。山形がこの試合に勝利すれば自らの手でPO進出を決めることができる大事な試合。すでにJ2残留を決めたチームとまだPO進出争いをしているチーム。この試合の重要度はどう考えても雲泥の差があるが「自分たちが不甲斐ない試合をしてJリーグを壊してはいけない。相手を混乱させるくらいの戦いをする責任はある」(冨樫剛一監督)と東京Vが手を緩める気は毛頭ない。
今節はチームの中心として活躍したキム・ジョンピル、ニウドの二人が出場停止。だが、試合に出場したくてウズウズしている若手が福井の活躍を目の当たりにしたことを含めて、彼ら以上のパフォーマンスを発揮することは大いに考えられる。メンバー構成の部分でどこまで来季のことを考えた布陣になるか蓋を開けてみないとわからないが、今節は勝ち点3を積み上げる戦いではなく、不甲斐ない今季と別れを告げ、新たな一歩を踏み出すための大事な戦いになる。
(東京V担当 柴原貴彦)
2014/11/21 18:52