「悔しい想いをすることは、チームに次へのエネルギーを与える。若い選手たちに優勝を経験させてあげたかったけど、今年は一つもタイトルが獲れず、逆に優勝する難しさを感じてくれたと思う」。佐藤寿人はナビスコカップ・ファイナルに敗れ、こうコメントして埼スタを後にした。
佐藤の想いは若手にどう届いているのか。皆川佑介にナビスコカップ・ファイナルを振り返ってもらうと、悔しさばかりが口を突いた。「タイトル獲れなかったことが悔しいですし、個人的にも与えられた時間で何もできなくて、本当に悔しい。欲を言えばもっと長い時間ピッチに立って勝負したかったですけど、あの時間が今の自分がアピールして得た時間ですし、少ない時間でも監督から期待してピッチに送ってもらったので、何とかしたかった。悔しいです」。
そして、皆川は自分の立ち位置を認め、前を向く。「今回の決勝はチームに連れていってもらった。自分は本当に何もしていない。もっと自信を持ってあの舞台にいけるように頑張りたいです」。
(広島担当 寺田弘幸)
2014/11/14 16:37