前節(第38節)は、プレーオフ圏内を目指す札幌に0−2と良いところなく敗れた湘南。だが、うまくいかなかった試合の中でも、ポジティブな要素はある。その一つが、第15節・愛媛戦(0●1)以来の出場となった梶川諒太だ。
前半から途中交代で出場した梶川は、ボールによく触り、チームにリズムを生み出した。「けがが明けてからずっとキレは戻ってきていて、自分の中でもいつでもいける状況だったし、あとはタイミングだけだと思っていた」。難しい時間からの出場も、ピッチには常に首を振りながら周りを使おうとする梶川の姿があった。
「ここまで全然チームに貢献できていない」。その言葉は、梶川の素直な気持ちだ。梶川は「応援してくれている方にも、プレーをしている姿を見せたかったし、“死んでいない”というところを見せられるようにしたいと思っていた」と続ける。
残り4試合「とにかく試合に出るしかない」と意気込む梶川に、今後も注目したい。
(湘南担当 林遼平)
2014/10/30 07:00