1日、実施された紅白戦のBチームに、負傷から復帰し全体練習に合流している茂木弘人が途中出場、献身的な動きを披露した。
ただ、「まだまだ」と本人は話し、不満足感を隠さなかった。今季はSBとしてチームに貢献してきた茂木だが、この日の紅白戦はワントップのポジションに入った。「う~ん」と感触については明言しなかったが、前線から最終ラインまでをこなす茂木ならではの唸り節。
橋本英郎、大屋翼らマルチロールが多いチームの中で、その元祖とも言えるユーティリティーの星は、わずか数分のプレー時間に終盤戦の全体感をシンボリックに演出。安達亮監督の用兵に深みをもたらす存在だ。
前節のJ1第26節・広島戦(1△1)では、盟友・北本久仁衛がリーグ戦初先発。「実際すごく安定していて、良かったと思う」とリスペクトした。今後へ向けて高めたいことを聞くと、「全部。残り試合も少ないので、試合に絡めるように」。止まらぬ欲望を従え、背番号21が終盤戦に臨む。
(神戸担当 小野慶太)
2014/10/02 07:00