直近の試合で失点が嵩んでいるが、阪倉裕二監督は「守れとは言っていない。(ボールを)奪えと言っている」。複数失点は看過できないが、攻守のバランスを意識するあまり「アグレッシブな姿勢を失うことが一番怖い」と指揮官は考えている。
阪倉監督が求める激しさをピッチで体現しているのが、ボランチの小野寺達也。インターセプトの数は、リーグトップタイを誇る。昨季までボール奪取といえばパウリーニョ(現川崎)だったが、彼が昨季残した数字を小野寺は既に上回っている。
「本当ですか?そんなに取っているイメージはないけど。見ている人も取れていると思っていないんじゃないかな?パウリーニョは取り方が派手だし、直接ショートカウンターにつながる場面が多い。僕の場合は、みんなが読みやすい追い方をしてくれているおかげだと思う」
個ではなく、組織で取れている。そう謙遜する小野寺だが、球際の強さは際立つ。残した数字はフロックではない。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/09/18 16:59