8日、C大阪は、マルコ・ペッツァイオリ監督の契約解除および、大熊裕司アカデミーダイレクター兼U-18監督のトップチームの監督就任を発表した。同日、大阪市内のクラブハウスにて行われた監督就任記者会見には、大熊新監督と、新設されたトップチームの強化本部長に就任した宮本功氏が出席した。会見後の囲み取材も含め、今回の編成におけるいくつかの疑問と、宮本氏の回答を記しておく。
─強化本部長という新たなポストを含めた、今回の編成について
「今回の編成を決めたのは自分。私の責任において、決断した。決めたのは、ごく最近。全ての責任を自分が預かる。全権は自分にある。現状への強い危機感から、今回の決断に至った」
─マルコ・ペッツァイオリ監督の解任理由
「ペッツァイオリ監督は、難しいタイミングでチームを率いてくれ、しっかり戦ってくれたことに感謝しているが、チームは生き物。(解任理由は)勝ち切れない、負け癖がついたチームに最大限の変化をもたらすため。監督には、(解任を)今日(8日)伝えた」
─実質、チーム強化の権限を失う勝矢寿延氏について
「まず、小菊を現場に戻した。彼は強化担当をしていたので、強化が一人減る形になる。強化という部分は、今後もきちっとやっていかないといけない。何もかも変えることがベストではない。残すべきところは残して、やっていく。シーズン終了後に結果として、責任の所在云々、という問題も出てくるかも知れないが、今は、私のパートナーとして(勝矢氏と)一緒に仕事をさせていただくことがベストだと判断した」
─小菊昭雄氏の現場復帰について
「選手とのコミュニケーションを円滑にするため」
─今回の編成は、あくまで現在の危機を乗り切るためか、来季も見据えてか。
「今回のためのスペシャルチーム。私の職務の一つに、来年以降のチーム作りもある。それがどういう形になるかは分からないが、現時点では、この危機に対応するベストなチームを作った、ということ。(来季以降、大熊監督の)続投の可能性はゼロではないが、現時点においては3ヶ月間のスペシャルチーム、という認識。来季以降については、今までセレッソが積み上げてきたチームの良さ、セレッソのアイデンティティを守るチーム作りをしたい」
─トップチームとU-18を、スタッフが兼任することの影響について
「いい影響と悪い影響があると思うが、我々は、いい影響を最大限に出したい。育成に携わっているスタッフがトップチームに携わる。それは、いい影響を出せる可能性がある。そういったことを最大限に追求して、この厳しい局面をうまく対応したい。若手の育成に力を注げるマネジメントをしていきたい」
(C大阪担当 小田尚史)
2014/09/09 11:59