U-20ブラジル代表で活躍し、札幌、湘南にも所属したFWキリノが21日から甲府の練習に合流している。
キリノは今年2月にアル・シャアブ(UAE)との契約を終え、その後は所属チームの無い状況でトレーニングを続けてきた。
城福浩監督は彼の現状について「コンディションがどうなのか楽観視はできない。戦力になるのか、慎重に見極めなければいけない」という立場。「練習試合に出すとしたら数週間後。果たして間に合うのかという思いの方が強い」と今後の戦力化についてもシビアだ。
キリノ本人は「息子が2人とも日本で生まれているし、いつか日本に戻りたいと思っていた」と甲府でのプレーを待望している。ブラジル生まれのキリノだが、契約が実現する場合はアジア枠での獲得となる。「日本だけでなくアジア全体に(選択肢が)広がる」(キリノ)という理由で、東ティモール国籍を先週に取得しているという。「色んな書類を見た中で、遠い親戚が東ティモールにつながっていると気づいた」(キリノ)とのことだった。
(甲府担当 大島和人)
2014/08/21 19:39