Photo: UNIPHOTO PRESS
16日に行われたエクアドル戦、スイスのヒッツフェルト監督は1点ビハインドで迎えた後半、頭から中盤のストッカーに代えてFWのメーメディを投入。すると3分後、代わったばかりのメーメディがCKから頭で合わせ、同点に追い付く。これで落ち着きを取り戻したスイスはチャンスを作るものの、なかなか勝ち越し点が奪えない。するとヒッツフェルト監督は75分にドルミッチに代えて、セフェロビッチを投入。この采配が奏功した。後半ロスタイム、左サイドからのクロスをセフェロビッチがニアで合わせて、スイスが劇的な逆転勝利を飾った。試合後、ヒッツフェルト監督は「ハーフタイムに選手たちには『自分たちにはいつでもゴールを奪える選手がいる』と話した。われわれにはそのポテンシャルがある」と狙いどおりの采配だったことを明かした。前回大会でも初戦で欧州王者のスペインを撃破し、世界中に“驚き”を与えた名将が、またしてもW杯初戦で存在感を示した。
しかし、そんな名将も今大会を最後に第一線から退くことを表明している。今年で65歳となったヒッツフェルト監督は後進に道を譲ることを決めたのだ。ドイツ・ブンデスリーガ優勝2回、欧州CL優勝1回、戦術家としても知られた名将の姿を見られるのも今大会が最後と思うと少しさみしい気持ちもあるが、ヒッツフェルト監督率いるスイスが今大会でどんな戦いを見せるのか。期待をふくらませる初戦だった。
(BLOGOLA編集部)
2014/06/19 17:30