27日、クラブからヨ・ソンヘの韓国・慶南FCへの完全移籍が発表された。
在籍5年目を迎え、クラブのJ1昇格にも貢献した存在だけに選手たちもこの移籍には少なからず驚いていた。同期加入の丹羽竜平は、「アイツのほうが気持ちは難しいと思う。勝って送り出したいというか勝たせてあげたい」と慮り、同じく同期加入の早坂良太も、「ずっと一緒にやってきたから寂しい」とその心中を語った。
特に同郷であり、同期加入のキム・ミヌは「非常に残念な部分が多いし、本当に移籍するというのがまだまだ実感もない。そういう感覚があるけど、やっぱり明日の試合に関しては点を取りたいという欲もあるし、ソンヘさんのために勝ちをもぎ取れるようにしたい。しっかりと勝って送り出せるようにしたい。どんな試合よりもさらに一所懸命にやっていきたい」と強い決意を語った。
また、ヨ・ソンヘとの思い出については、「J1、J2を通じてJリーグ通算100試合出場を同じゲームで迎えることができたというのが一つ。非常に不思議な巡り合わせだけど、非常に特別な日だったということで思い出に残っている」と100試合出場の同時達成を挙げていた。
さらにキム・ミヌはヨ・ソンヘの存在について言葉を続けた。
「プロとして生活をしていく上で当然、一人であれば非常に寂しかったと思うし、難しかったと思う。1年目のとき、結構、苦しかった時期もあったけど、ソンヘさんがいなければもっともっと苦しんでいたんじゃないかなと思うし、5年目になるけど、常にそばでみんなで一緒にやってきたし、自分の家族よりも一緒にいる時間は長いくらい過ごしている。家族のように長い時間を過ごしてきたお兄さん。そんな存在だと思う。いつまた、どこかで同じチームでプレーすることがあるかもしれない。常に感謝の思いを持ちたいし、伝えたいと思う。移籍してほかのチームに行ってもそこで一所懸命にやってほしいなというところは伝えたいし、いつも応援しているということは伝えたい」
(鳥栖担当 杉山文宣)
2014/05/27 19:24