22日の全体練習後のこと。いつも居残りでランニングしている関口訓充が、この日は坪井慶介を誘って走ることになった。しかし坪井は「そんなに暇じゃないんだよ。こっちは子どもが3人もいて、それぞれが…」と切々とアピール。しかし、関口は気にも止めず、報道陣に向かって「このシューズ見てくださいよ。五輪に出そうでしょ」と、坪井が履いていた鮮やかな黄緑色のランニングシューズを指しながら冷やかし。すると坪井はさっきまでの話がなかったかのように「東京五輪、目指してます」とガッツポーズをしながらピッチに戻っていった。2人はその後、仲良くランニングすると、加えて坂道ダッシュも敢行してみせた。
なかなか出場機会に恵まれない中、全体練習に加えてこうして体を動かしている彼らだが、居残りトレーニングを終え充実した表情の坪井に尋ねると、一変して険しい表情になったかと思えば、「五輪は生半可なものじゃない」とオチをつけて去っていった。
(浦和担当 菊地正典)
2014/05/22 18:10