ここまでリーグ戦11試合、ナビスコカップ1試合に出場している衛藤裕。しかし、昨季は1年のほとんどをけがで悩まされ、「サッカー以前に、私生活で歩くことすら困難だった。チームが昇格争いをしている中、何もすることができずに悔しかった」(衛藤)という。
昨季はJ1昇格プレーオフ決勝に進出し、12月以降も練習が継続されたことで、別メニューが続いていた衛藤も、最後の最後にトレーニングに合流することができた。周りから見ていても、本当にうれしそうで「チームがプレーオフに進んでくれたことで、少しでもみんなと練習ができた。感謝している」(衛藤)と、話していた。
中断期間前のリーグ戦を終えて「ここまで苦しい状況だが、中断期間明けまでの時間を生かして後半戦に臨みたい」と衛藤は中断明けの巻き返しを誓っている。昨季の悔しい思い、個人としても初のJ1、そしてサッカーができる喜び…。いまは苦しい状況でも、さまざまな思いが衛藤を前へと突き動かしている。
(徳島担当 柏原敏)
2014/05/20 14:32