[連載インタビュー・海を渡った志士のいま] 「しっかりと地を踏んで、頑張っています」（澤昌克）

まだ生きているぞと伝えたい

――では、約6年間在籍した柏のサポーターに向けて、あらためてメッセージをいただけますか?: 「まず、まだ生きているぞと、伝えたいです（笑）。しっかりと地を踏んで、頑張っています。レイソルのサポーターには、すごくお世話になりました。いろいろなところでも言っているけど、加入して最初の2年間は、けがで迷惑をかけました。そのときも練習を見に来てくれて、声をかけてくれたサポーターがいました。世界では出会えない心の温かさを感じていたんです。そういう励みが重なったおかげで、レイソルでタイトルを獲れたときにグラウンドに立っていることができました。すごく良い思い出です。特に、サポーターとの思い出は自分の中で“絶対”。恩返しにでも、『澤が頑張っている』という報道がちょっとでも届けばいい。レイソルと対戦できるかは分からないけれど、日本に帰ったときに、街ですれ違ったら声をかけてくださいね。自分も、常に応援し続けてくれたことを絶対に忘れないので」

――レイソルの動向は気にされているのですか?: 「見ていますよ。インターネットを見て確認したり、レイソルの関係者にも連絡を入れたりすることもあります。いま、順也（田中）が調子いいですね。バラ（茨田）は良いゴールを決めたから、気持ちも吹っ切れて、やればできると気付いてくれたかな」

――澤選手のご活躍、そしてチームの1部昇格を期待しています。あ、最後に何か最近あったネタを…。: 「ありがとうございます。申し訳ないんだけど、最近あまり外に出ていなくてネタがね…。長女を日本人学校に通わせ始めたり、いろいろあったから。うーん、そうだな…。（電話口で）ああ、ユウシ（息子）がおしっこ漏らした! ズボンを交換しなくちゃ…。あ、ネタに困っていたから助けてくれたのかな。家族の連係はしっかり取れてるね（笑）」

（プロフィール）
澤昌克（さわ・まさかつ）
1983年1月12日生まれ、31歳。173cm/70kg。茨城県守谷市出身。守谷町（現・守谷市）立愛宕中→中央学院高→リバープレート・ユース（アルゼンチン）→スポルティング･クリスタル（ペルー）→コロネル･ボログネシ（ペルー）→デポルティボ･ムニンシパル（ペルー）→シエンシアーノ（ペルー）を経て08年8月柏に加入。昨季限りで柏と契約満了し、今季は古巣のデポルティボ･ムニンシパルに戻った。運動量豊富なFW、攻撃的MF。J1通算65試合出場9得点、J2通算26試合出場2得点。