ペルーリーグで約4年間プレーした経験を持つ柏のMF澤昌克選手(29)が、フットサル日本代表で8月に日本国籍を取得したペルー出身の森岡薫選手(33)のことを「よく知らなかった」ことが6日、分かった。
「チームメイトに『ペルー出身だったフットサル選手がいるよ』と教えてもらいました」(澤選手)
ただ、ペルーつながりということで親近感は湧いている様子だ。澤選手の証言によると、「南米はどこもそうだとは思うけど、ペルーではバーベキューをしようとすると、必ずといって良いほど、隣にはフットサルのように5人制でサッカーができるようなスペースがある。コンクリートみたいに固いところだけど、しっかりラインは引いてある」そうだ。
「ひとたびゲームが始まると、すぐにみんな熱くなってしまう。自分もそうでした。1回倒されたら、『やられっぱなしではいられない』とやり返したりして。それでボクがゴールを決めようものなら、『日本人にやられた!』と、また気持ちをむき出しにしてくる。鍛えられますよ」と、自身の経験を元にペルーのストリートサッカー事情を教えてくれた。
ちなみに、「仕事が終わって、ご飯を食べてボールを蹴って、帰りが遅くなって奥さんに怒られる」というのがペルーのダメ亭主の定番の流れだという----。気付くと、澤選手主導で話が意外な方向に展開されており、森岡選手関連の話を聞こうと思っていた6名の記者陣もその話術に引き込まれていた。
また、肝心の明日のG大阪戦については、「ボクがレイソルに来て、ガンバに勝てたことはあまりなかったのに、今年はナビスコカップ、リーグ戦と勝てている。でも、毎試合、状況が変わるのがサッカーというものです。相手の戦力は、以前よりも今の方が安定していると思う。得点も取れているし、大敗もない。常に良い試合ができていますよね。それが、本来の姿だと思います。でも、ウチの選手1人ひとりにはガンバへの悪いイメージはないし、どこがキーになるかも分かっています。この試合まで時間があったので、相手のキーになるところを意識して練習してきました。良いトレーニングができていますし、明日が楽しみです。最近は自分のパフォーマンスも安定してきた。ボクの役割はスタメンでも途中出場でも、求められることはいつも一緒。しっかり準備して、うまくチームにとけ込めるようにしたい」と話している。
(柏担当 田中直希)
2012/11/06 23:27