1勝1分5敗で20位と、苦しいシーズンのスタートになった東京V。アカデミー出身選手を中心に行っている今季のチーム作りだが、結果を出さなくてはいけないリーグ戦と、その公式戦の舞台でしか身に付かない経験値を積んでいるという狭間に、いまのチームはある。
「(トライしていることについて)どこかでこの論争は終わらなくてはいけない」。三浦泰年監督は記者陣に対してそう口火を切った。そして、指揮官は「いまの結果だからどうしても『良いトライができた』という話になってしまう」と言葉を続ける。
若い選手を中心としたチーム作りの上で、経験を積ませる時間も重要だが、本番のリーグ戦での勝利はプロである以上絶対条件。「早く勝利について論争できるようになるよう、いまは大事な時期」(三浦監督)。早く監督の口から「勝利はしたが、内容は最悪だった」と聞ける日をサポーターは首を長くして待っている。
(東京V担当 柴原貴彦)
2014/04/17 02:50