3日の居残り練習で、杉本大地の蹴ったボールが練習場のネットを越えてしまった。球拾いはルーキーの仕事。田村亮介が草木の茂るエリアへ向かったが、戻ってきた彼の手にはボールとともに鹿の角が握られていた。
これは田村が自慢のスピードで鹿とわたり合った末にもぎ取った…のではなく、「普通に取れていた」(田村)モノを発見。最初はフェイクの品かと思っていた選手たちだったが、外観やさわり心地などから“どうやら本物らしい”と分かった途端にどよめき出した。
ある選手が冗談で年下の選手を突いてみたところ、「本当に痛い。固さがハンパない」(某若手選手)と即座に泣きの一声が入り、地面に置いてあったモノを見たアダウトGKコーチは蛇と勘違いして小さな叫び声を上げていた。
最後は田村が入念に洗浄と殺菌を行なって、杉本やスタッフとともに「オブジェとして飾ろうか」、「スパイクを吊るせるんじゃない?」、「片足だけやけどね(笑)」などのアイデアを出しながらクラブハウスへと持ち帰った。
(京都担当 雨堤俊祐)
2014/04/03 21:54