1日、ドイツ2部リーグのボーフムが獲得のオファーを送ったと一部報道があったことについて、宇賀神友弥選手がコメントしました。
宇賀神選手は中央大との練習試合(2本合計8-1で浦和が勝利)後、「全部代理人に任せているので分からない」とコメント。報道されたことは「耳に入っている」とのことでしたが、「実際に代理人と話してから。具体的に話が来たわけではないので、何とも言えない」と話していました。
海外でのプレーについては、「海外は小さい頃から意識していたわけじゃない。しかし、プロになって、自分と同世代の選手やJリーグで対戦していた選手が活躍しているのを見ると、やってみたい、自分でもできるんじゃないか、という気持ちが出てきた」ようです。しかし、その一方で「チャレンジしたい気持ちは少なからずあるけど、すごく強いわけではない」とも。また、「僕自身も自信満々でやっているプレーヤーではないので、『何で自分が?』と驚いた。周りも『何で宇賀神?』と思っていると思うけど、それよりも僕がそう思った(笑)」と話していました。
そして、チームメイトの反応はと言うと…。「あまりイジられないような選手だったら違ったんだろうけど、『こういうことでイジるの?』という感じだった(笑)」という様子だったようです。実際、報道陣の取材を受けている際にも、いろんな選手が「何、どうなるの? 俺も気になる」や「もう全部話しちゃえよ」などと宇賀神選手をイジりながらクラブハウスに引き上げていました。宇賀神選手は「こういう話は放っておいてくれるものだと思っていたので。正直、やりづらい(笑)」と真情を吐露していました。
一方、山道守彦強化部長は、「ボーフムからは何も来ていない。身分照会どころかレターすら来ていない。だから正式オファーではない」とオファーがあったことを完全否定。「宇賀神も試合に絡んでいるし、重要な選手。浦和で育った選手だし、そういう選手が活躍してくれるとうれしい。下部組織やレディースもそうだけど、それは浦和レッズとしてパワーになる」と宇賀神選手の残留を望んでいました。
11月になり、移籍関連の話も出てくる時期ではありますし、それは選手やクラブはもちろん、ファンにとっても大事なことではあります。そうした中、「リーグ戦で良い位置につけているし、佳境なので、まずは12月1日までリーグ戦に集中したい」と言い切った宇賀神選手。残り4試合、良い意味で海外クラブに本気で欲しいと思われるようなプレーを期待したいですね。
(浦和担当 菊地正典)
2012/11/01 20:53