仙台在籍の7年間で、メンバー外やサブを経験した主将・田村直也。新天地の東京Vでは開幕から5試合連続先発出場中と、コンスタントに出場機会を重ねている。そんな田村に「いまは幸せを感じてプレーしているか?」と記者が質問すると、「はい。でも自分が気持ちよくプレーするだけでなく、サポーター、スポンサーあっての自分たちだと思う」と主将は答えた。そして、言葉を続ける。
「自分たちの一つの勝利のためにスタッフが映像を作成したり、遅くまでいろいろなことをしてくれている。スタジアムでは試合を見ないでボランティアの人がチケットのもぎりをしてくれたり。そういう人たちがいて僕らは成り立っている。それを感じてプレーしていれば、一つのスライディングにしても重みも変わってくる」。
一つの勝利、そしてワンプレーに対する心のうちをそう明かした緑の主将。最後に田村は「勝って自分が喜びたいけど、まずはサポーターを喜ばせたい」と言い切った。サポーター、そしてクラブに関わるすべての人のために、東京Vは今節・富山戦で今季初勝利をつかめるか。
(東京V担当 柴原貴彦)
2014/04/02 12:30