話題となったのは2点目のシーン。松井大輔のクロスに飛び込んだ前田遼一が相手DFのチャージを受け、PKを獲得した場面である。この直後、ボールを持つ前田の下へ駆け寄ったのは松井。笑顔を見せ、キッカーの座を懸けてジャンケンを挑んだ。この“勝負”に敗れ、キッカーを譲ったが、前田がPKを決めると笑顔で祝福した。
福岡戦後、練習場で話をきくと「じゃんけん? たまたまですよ」とニヤリ。
ジャンケンの様子をテレビカメラに映され、注目を集めただけに、「次は“口ジャンケン”にしようかな(笑)」と次なる“構想”を明かした。
その上で、最後にこう付け加えている。「なかなかないと思うよ。日本人同士でPKを奪い合う場面は」。決して“遊び”ではなく、本気でゴールを決めたかったからこそ、ジャンケンを挑んだ。
日本人離れしたどん欲な姿勢が、新生・ジュビロのスパイスとなるか――。
(磐田担当 南間健治)
2014/03/27 22:13