3-0で快勝した群馬戦後、瀬沼優司が凱歌「県民の歌」を完璧にマスターしていたことを大久保哲哉が暴露した。なんて律儀な男なのだろう。過去を振り返っても、加入早々に覚えた者など皆無だ。
「何回か車の中で聴いたら、すぐに覚えられましたよ」と、瀬沼本人は事もなげに話すのだが、口で言うほど簡単ではないはずだ。
しかし、瀬沼は「試合に勝った後に歌おうね」と、CDを渡してくれたサポーターの思いに応えるべく、練習を積み重ねて自分のモノとした。そこには、こんな思いがあったのだ。
「試合に勝った後、エスパでは『勝ちロコ』でサポーターの方と喜びを共有するんですよ。そういう形が一つあることは素晴らしいことですし、それを口パクでやるのは勿体ない!しっかり歌に気持ちを入れることで、『サポーターと一緒に戦っているんだ』と感じてもらえたら嬉しいですね」
エースの言葉には、やはり重みがある。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/03/26 19:40