もしかしたら、得点シーン以上にインパクトが強かったかもしれない。
後半10分、突如、スイッチが入った。イ・ミンスからのクサビを受けた瀬沼優司はマーカーの動きを確認しながら即座に反転。スペースがあると見るや、ドリブル突破を仕掛けたのだ。
俊敏な動きにマーカーは対応できず、進路を塞ごうとしたDF2枚も置き去りにされた。それだけ、切れとスピードがあった。ぐんぐんゴール前に進撃する様は、観る物を引き込む強い磁力があった。ゴールこそならなかったが、FWとして新たな一面を見せられたと言える。
「スピードに乗ってしまえば前に運べる自信はある。相手が力を抜いている時に、前にグイっと運べればチャンスになるし、チームのためにもなる。これからも、ああいうシーンを出して、(自分の)武器にしていきたい」
2戦2発と開幕から好調を維持する瀬沼。アウェイの京都戦では、どんな形からゴールを奪ってくれるのか。今から胸の高鳴りが止まらない。
(栃木担当 大塚秀毅)
2014/03/12 22:22