チーム全体が新戦術を吸収していく姿を、最後尾で見続けてきた守護神の権田が語る。
「いつもの開幕戦よりも、むしろみんな落ち着いている感じがする。今日の練習もそうだった。監督もコーチもみんな言っている。『(取り組んできたサッカーに)自信を持てばいい』と。みんな同じ心境にある。試合に対して、自分たちがどうアプローチしていくか。今季、やろうとしているサッカーを信じていくだけ。そうした自信と良い意味での落ち着き。この両面を持って、勝つためのサッカーをしたい」
“勝つためのサッカー”。端的に言えば、これが今季のFC東京の目指すべき姿なのだろう。ピッチでのプレーでは、ディテールにこだわって戦術を遂行し、その積み上げから精神的自信と冷静さを養っていく。粘り強くなるための理想の道筋が、そこにある。
勝負に徹したイタリア人に率いられる青赤軍団。いざ、敵地・日立台で、変貌した姿をお披露目する。
(FC東京担当 西川結城)
2014/02/28 20:38