昨季、開幕戦で対戦する川崎Fから期限付き移籍し、今季は完全移籍となって神戸の“初タイトル”獲得を目指す杉浦恭平。
開幕戦の相手が決定した直後、彼はこう話した。「一昨年、トックン(都倉賢)がホームでもアウェイでもすごいゴールを決めた。僕もそれに続きたい」。古巣戦にかける意気込みがひしひしと伝わった。
ただ、開幕を控えた26日、杉浦は冷静だった。「意識せずやりたい。(川崎Fは)一人ひとりの技術が高く、前線の4人は“個”がある。尊敬しつつ、しっかり負けないようにしなければ」。
今季、神戸はJリーグで実績のある新外国籍選手を獲得。メンバー入りも容易ではなく、凌ぎを削る熱いバトルは、練習場に早めの春を届けるかのようだ。杉浦もまた、26日の紅白戦で鋭い出足や強烈なゴールを決めるなど、アピールを続けている。
「J1に挑戦できる一年。今までやってきたことをピッチで出したい」。J1開幕へ、背番号20の胸は高鳴る。
(神戸担当 小野慶太)
2014/02/28 08:22