スコアは2-3だったが、そこには大きな差があった。甲府は、目指すサッカーに向かって、課題をひとつひとつ克服して優勝を勝ち取ったと思う。逆に福岡は、守備の課題を克服できないまま。同じJ1からの降格組同士で、新監督を迎えた両チームだったが、現状の差を目の前でJ2優勝を決められるという形で見せつけられた。この悔しさをどう来季につなげるかが、福岡に課せられた課題でもある。
ここから話は大きく変わります。「ここで優勝が決まって喜べたのも、アビスパ福岡さんの好意があってのものだと思う。その好意を踏みにじらないように、と言うか、福岡の人に気分の悪い思いをさせてしまうのは、あまり良くないと思う。あそこは抑えて、まだまだ無敗記録を伸ばしてホームの最終戦で一緒に喜ぼう」と、サポーターと優勝の喜びを分かち合った後に甲府のMF山本英臣選手は、サポーターに話したそうです。アウェイチームのキャプテンとして場をわきまえた言動に、山本選手の人間性を感じました。この言葉によってあらためて、「J1昇格&J2優勝、おめでとうございます」と心から伝えたいと思いました。
(福岡担当 荒木英喜)
2012/10/24 13:24