仙台は8日の天皇杯2回戦で、1-0でソニー仙台に勝利。先週のこのコーナーではソニー仙台の大瀧義史選手の正確なキックを警戒すべき点として紹介しましたが、ある選手の隠れた貢献による実戦シミュレートが実って、無失点で終えることができました。仙台は攻守ともにセットプレー練習を入念におこなうのですが、ソニー仙台戦を前に大瀧選手の左のキックを想定してキッカー役を務めたのがパク・チュソン選手でした。そのセットプレー練習日は仙台も厳しい残暑が続いていたことで、パク選手は疲労やら痛みやら大変そうでしたが、仲間の声援を受けつつ力を振り絞ってCKやFKを蹴っていたのでした。
パク選手は相変わらず残暑が続く今週も「いったい仙台はどうしてしまったのか、まだ暑い日が続くので大変」と、2009年の加入以来最も暑い9月の仙台には苦労していたようですが、広島との首位攻防戦に向けての準備はしっかり進めている模様。チームの雰囲気は、全体的に落ち着いた中で闘志を燃やしている…といった風情ですが、パク選手も「大一番の中でもじっくり攻撃のチャンスを見逃さないようにしたい。平常心で頑張ります」と意気込みを語ってくれました。勝負どころでの攻撃参加と得意の鋭いクロスで、チームの勝利に貢献するゴールを導くことが期待されます。
なお、”平常心”は今週の練習や選手・スタッフコメント中のキーワードでした。結果が出たらこのコーナーか紙面かどちらかで紹介できればと思います。できなかったら、そのときはご了承ください。
(仙台担当 板垣晴朗)
2012/09/15 00:55