「前に所属していたチームなので、こんなにいいモチベーションはない」と、川崎F戦を心待ちにするのがパトリックだ。川崎Fは彼にとって「全員を知っている」チーム。つい1カ月前まで在籍していたのだから、当然のことである。
甲府入り直後の仙台戦は「まだ名前も分からないような状態」だったというが、「ゲーム感覚も上がってきて、味方ともコミュニケーションが取れるようになった」という2試合目のC大阪戦は勝ち点3獲得に貢献。川崎Fでは先発が1試合のみだった彼も、甲府では3試合連続で先発出場を果たしている。
「彼の持っているモノを最大限に引き出すのがどういうことか、ずっと模索している」と語るのは城福浩監督。川崎Fではあまり起用されなかった選手でも、期待を掛けられていただけのポテンシャルはある。短所も長所もある選手の特長を引き出し、うまくやり繰りするのが甲府のスタイルだ。パトリックはまさに、そういう選手である。
甲府の選手名鑑(クラブ公式サイト)
(甲府担当 大島和人)
2013/08/15 16:48