移籍後初ゴールなど1得点1アシストと活躍した林陵平選手以上に、この試合で注目を浴びたのは、秋葉勝選手だった。町田戦でJリーグ通算出場試合数が288となり、「ミスター・モンテディオ」高橋健二コーチが持っているクラブ記録に並ぶというドラマがあったからだ。秋葉選手は20分に先制ゴールも決め、勝利に貢献したことで、試合後は多くのインタビューを受けることになった。
ミックスゾーンで秋葉選手がテレビの取材を終え、数メートル離れた、ペンの取材陣の場所に移る直前、隣の通路から低く、小さく「マサル」と呼ぶ声が…。高橋コーチだった。秋葉選手が近づいていき、2人は右手でグータッチ。特に言葉もかわされなかったそのシーンは突然で一瞬のことだったため、誰もシャッターを押していなかったが、見ている者にはたまらない画だった。
(山形担当 佐藤円)
2012/08/29 14:56