中村直志が絶好調だ。第14節の清水戦ではチームにファイティングスピリットを宿し、前節・大宮戦では「ファンタスティックなゴール」(ストイコビッチ監督)を決めた。もちろん結果がともなわず「残念」と悔やんだが、ボランチへコンバートされるきっかけを中村にもたらした恩師・ベルデニック監督の前で放ったロングループシュートは、復活を予感させるスーパーゴールだった。
「やっぱりね、足痛くなくなったのが大きいよ」
手術した左ひざの痛みが消えていることが、とにかくうれしいようだ。75分には同箇所を痛めて負傷交代となってしまったが、「(接触時は)かなり痛かったけど、時間が経ったら大丈夫だった。試合も平気」とのこと。今節・鳥栖戦はダニルソンも復帰する見込みだが、中村も準備万端だ。
横浜FMでは中村俊輔が、川崎Fでは中村憲剛が輝き続けているが、かつてイビチャ・オシム元日本代表監督をも心酔させた名古屋の中村も、いよいよ存在感を放ち始めている。
(名古屋担当 村本裕太)
2013/07/12 18:56