本日3日水曜日発売の「EL GOLAZO 1322号」に掲載されている太田宏介選手のインタビューを抜粋してお届けします。
ドリブルで切り込み、左利きならではの間合いで上げるクロス、そして鋭いシュート。いまやチームに欠かせない左SBは、青赤のユニフォームをまとって2シーズン目になる。元来“雑草”だった太田宏介は、自分の力で少しずつ、だが、確実に力を付けてきた。そして、見据える代表という目標。満足していないと言う今季6月までの戦いを振り返りつつ、向き合ういまを語る。[取材日:6月17日(月) 聞き手:田中直希]
――太田選手は、練習から先頭を切って声を出している印象です。具体的な指示を伴った声を出していて、つらい練習のときでも率先して盛り上げています。
「まず、自分が楽しくないとやり切れないですから(笑)。体力的に厳しいときなんて、嘘でもいいから楽しく『頑張ろうぜ、余裕でしょう!』という雰囲気を出したほうが個人的にもラクですしね。このチームには、バカをやったり、盛り上げたりする人が少ないから、そういうことは大事だと思っています。つらい状況で、なおかつ静かになると雰囲気が重くなる。それでミスも多くなったりする。ポポヴィッチ監督もトライしないミスは怒るけれど、積極的に行った上でのミスは怒りませんから。ミスして落ち込んでいる姿を監督やチームメートに見せると、それまで良い雰囲気だったのに突如として悪い雰囲気になってしまうこともある。そういうときこそ、『いいよ、切り替えていこう!』という雰囲気を作るだけで、『アイツらやろうとしているな』と監督に感じ取ってもらえると思います。根は真面目な選手が多いから、ミスを自分で抱えてしまうんです。みんな技術がすごい。僕はそこで敵わないぶん、自分の存在をそういった雰囲気作りで出していこうと考えています」
――“調子乗り世代”で2007年のU-20W杯カナダ大会に出場されていたときにも、そういったコメントを残されていましたよね。
「雰囲気は本当に大事です。すごく意識しています。いまも悪い雰囲気ではないけれど、もっと全員が明るく前向きにという意識を持てれば、もっと良くなると思います。そうすることで『良い練習になった』と言える日が増えて、結果にもつながるはず。雰囲気が良くない中で練習をしても面白くないですからね。それに、もし監督のご機嫌をうかがいながらやっているのであれば、もっと良くない」
続きは本紙「EL GOLAZO 1322号」でお楽しみ下さい!
(BLOGOLA編集部)
2013/07/03 22:23