東日本大震災復興支援を副題として行われた、「第1回北九州100万人・ありがとうサッカーカップ」。前日に北九州入りしたFC釜石の子どもたちは、バーベキューやホームステイなどで地元の子どもたちと交流を深め、次の日は思いっ切りサッカーの試合を楽しんだ。FC釜石の阿部大雅君は「福岡に来たのは初めてだけど、建物が多く都会でした。それに暑い(笑)。今、練習はできるけど、こんな広い場所でサッカーをやるのは久しぶりです。こうやって、他のチームの子と友達になったり、周りの人に優しくしてもらったりして、サッカーを続けて良かったと思います。将来は、いつか世界のチームでプレーするのが夢です」と笑顔で話し、引率の 石黒忠利さんは、「今は(震災時と違って)もう、普段と変わらず明るく元気にサッカーをグラウンドで楽しんでいます。サッカーファミリーは支援の形がしっかりしてて、震災後FIFAを通していろいろ支援してくださり、サッカーをやっていることの、ありがたさを子どもたちは感じていると思います。ありがとうという感謝の気持ちを忘れずに、これからもサッカーに取り組んで行ってほしいです」と、サッカーファミリーへの感謝の言葉を話してくださった。その後、本城で行われた北九州対町田のエスコートキッズを務め、スタンドから真剣なまなざしで試合を観戦。北九州は、勝利をプレゼントすることはできなかったが、終盤に追いつく意地を見せ、最後まで諦めないことを試合を通して、FC釜石の子どもたちに伝わったはずです。
(北九州担当 坂本真)
2012/08/07 16:17