「早い時間にボールに触ることができたので、試合にスムーズに入ることができました」と話したのは、今季2試合目の先発となったGK奥田。守護神・赤星の陰に隠れてきたが、前回先発した第16節・札幌戦に続いての連続完封となった。この活躍を陰で支えたのが、高嵜GKコーチ。選手時代、鹿島にも所属していたこのGKコーチは鹿島の強さやしたたかさを、身を持って体験している。それだけに、若くて経験の少ないGKの奥田が狙われることを覚悟して、いくつかのアドバイスを与えていた。奥田がDFの背後をケアしながら、ミドルシュートにも落ち着いて対応できたのは、そうしたアドバイスもあったから。自ら前に出ることは決してない高嵜GKコーチの仕事ぶりは見えにくいが、良い仕事をしていることがこの試合からも分かる。
(鳥栖担当 荒木英喜)
2012/08/07 15:37