お疲れさまです。
連敗阻止と8月に控える上位との連戦に向けて絶対に勝点3が必要だった鳥取戦は、決して良い出来とは言えない内容でしたが、苦しみながらも勝点3をもぎ取りました。見た目には鳥取が押し込んだ試合だったかもしれませんが、そういう試合でも横浜FCが勝って、鳥取が勝てなかった理由をマッチレポートでは書かせてもらいました。
この鳥取戦、個人的な楽しみがありました。それは千葉から期限付き移籍で鳥取に加入した久保裕一選手と藤本修司選手の存在。この試合から出場可能ということでプレビューでも予想スタメンに2人とも名を連ねていたので会うのを本当に楽しみにしていました。楽しみにし過ぎてエントランスロビーで入り待ちしちゃいましたね(笑)
2人とも会場入りする際に気づいてくれて、同じ日に千葉×甲府戦が行われていたこともあり、私がニッパ球にいることが不思議だったようで良い感じに驚いてくれました。ただ、2人ともスタメンということもあり、“男子三日会わざれば刮目して見よ”という言葉がありますが少しの間、会わなかっただけで見違えるようにりりしい表情に感じました。試合に出るという刺激はやはり選手を変えますね、そう感じました。
試合の方では、藤本選手は持ち味を出し切れたとは言えない内容になってしまいましたが、久保選手はオフサイドにはなりましたが、2度ネットを久保選手らしい形で揺らすなど持っている能力の片りんは見せたと思います。実際にゴールも挙げましたしね。ただ、本人も課題に挙げていましたが周囲との連係はまだまだのように感じました。
自分が取材させてもらっていた2人の、新天地でのデビュー戦に立ち会えたというのは個人的には非常にラッキーでしたね。特に藤本選手の場合はリーグ戦初出場でしたし。試合を見るときはもちろん、しっかり見ていたつもりですが、もしかしたらどこか保護者感覚があったかもしれません(笑)終わったあともいろいろと話ができましたし、今後の彼らの成長が楽しみです。コメントの方も携帯サイトの方には上がっていると思うのでぜひ読んでいただきたいと思ってます。
…と、鳥取の方の話ばかりになってしまったので、横浜FCの方も。マッチレポートがあまり大きくないのでここで小ネタを2つ。
まずは堀之内聖選手。2点目となった70メートルカウンターの場面について話を伺っていたときのこと。
「あのときの全体の反応が素晴らしかったと思います。オフサイドでもいったん入ればガックリしてしまうところですぐに切り替えて全体が反応していたし、その流れでゴールまで奪った。あれは本当に素晴らしかった」
と語ってくれました。「そうですよね、そうですよね」とうなずきながら聞いていたんですが、堀之内選手、ボソッと
「自分はちょっとガックリしちゃってたんですけどね(笑)」
思わず、笑ってしまいました。狙っていないんでしょうけど、見事にオチをつけてくださいました。さすがです、ホリさん。
続きましては田原豊選手。この試合では途中出場で試合を決定づける野崎陽介選手のゴールをアシスト。このアシストにつながるエリア内での動きが本当に素晴らしいものでした。シュートを打つと見せかけて相手DFを飛ばせてその隙にエリア内をさらに深くえぐりました。この場面について「冷静過ぎますね!」と試合後に声を掛けると
「止めて(笑)冷静過ぎるとか言われるとニヤけちゃうから」
照れ笑いする田原選手…萌えです。写真がないのが非常に残念です。あの場面については「欲を出して打っても良かったんだけど」と話していたので「じゃあ、なんで打たなかったんですか?」と尋ねると
「自分ももう若くないからね(笑)チームが勝つことが先決だから」
とサラリ。田原選手…クールです。おそらく萌えとクールさを兼ね備えているFWなんて田原選手ぐらいなもんでしょう。
ダラダラと長くなり過ぎてこれをあとがきと呼んでいいのかやや疑問ですが、最後までお付き合いくださいました皆さま、ご拝読ありがとうございました。
それでは。
(横浜FC担当 杉山文宣)
2012/07/25 18:01