
5月23日、『日本環境ジャーナリストの会』主催のシンポジウム「気候変動から命を守る ~エネルギー危機時代の猛暑対策~」が開催され、長谷川アーリアジャスールさんが参加した。長谷川さんは現在、ガイナーレ鳥取のクラブアンバサダーであり、Jリーグ気候アクションアンバサダーも務めている。
第1部のプレゼンテーションでは、「昨今の温暖化の加速状況」をテーマに講演した気象予報士の井田寛子さん、「気候変動による健康への影響」を専門とする橋爪真弘教授、さらに「気候変動への適応策」の専門家である国立環境研究所気候変動適応センター長・肱岡靖明さんらが登壇。続いて長谷川さんもステージに立ち、ガイナーレ鳥取の高島祐亮経営企画本部長兼ホームタウン事業部長とともに、Jリーグや鳥取での取り組みを紹介した。
中でも注目を集めたのが、耕作放棄地を活用した芝生の生産・芝生化事業「しばふる」や、農作物の栽培と発電を同時に行うソーラーシェアリングを活用した「しばふる太陽光発電所」だ。これらの活動には多くの参加者が関心を寄せ、長谷川さんはJクラブの持つ発信力について、次のように語った。
「クラブが行動することで、企業や行政、ファン・サポーターなど、さまざまな人を巻き込むことができます。日本各地に60クラブあることを考えれば、日本全体を動かせる力があると思っています」
さらに、今後の活動への意欲についてもこう続けた。
「ガイナーレ鳥取は『シャレン!アウォーズ』で4年連続受賞するなど、さまざまな活動に取り組んでいます。その中でも、ソーラーシェアリングや芝生の育成など、サステナビリティとの親和性が高い活動が多いと感じています。今回、このような場でお話しさせていただき、あらためて自分自身が行動することの大切さを実感しました。これからも継続して取り組んでいきたいです」
第2部のパネルディスカッションでは、Jリーグも制作協力した気候変動をテーマにしたショートアニメ『FUTURE KID TAKARA』や、その主題歌『地球のなみだ』も紹介。環境教育とスポーツを結び付けるJリーグの取り組みや魅力が、あらためて発信された。
登壇者や参加者からは、「Jリーグやクラブがこのような活動をしているとは知らなかった」といった驚きの声が多く聞かれた。長谷川さんは、こうした取り組みがまだ十分に認知されていない現状を課題として受け止めながらも、その反応を“伸びしろ”として前向きに捉えていた。
「今日のプレゼンで初めてJリーグの活動を知ったという方も多かったと思います。限られた時間の中で、少しでも分かりやすく伝えられればと思って話をさせていただきました。終わったあとにそうした言葉をいただけたことは、本当にうれしかったです。これをきっかけにスタジアムへ足を運んでいただき、一緒に環境問題や気候アクションについて考える機会になれば、とても意味のある会だったと感じています」
2時間半にわたるシンポジウムは盛況のうちに終了。閉会後には、名刺を片手に多くの参加者と交流する長谷川さんの姿が見られた。高い発信力を持つスポーツ界、そして日本のプロスポーツをリードするJリーグと各クラブが、気候変動という社会課題に真摯に向き合うことで、興味関心を持ってくれる人や実際に行動してくれる人が増えていくはずだ。
(BLOGOLA編集部)
2026/06/10 19:00