田川亨介がU-19アジア選手権の戦いを振り返った。
チームは準決勝でサウジアラビアに敗れ、ベスト4に終わったが来年、ポーランドで行われるU-20W杯の出場権を獲得した。田川も「出場権を獲得できたことは素直に喜んでいいと思います。ただ、そこで気が抜けてしまって優勝できなかった。それが一番の心残り」と最低限の目標達成に終わったことには悔しさをにじませていた。
個人としてもグループステージ第3節の1得点に終わり、「心と体のバランスがうまくとれていなくていいパフォーマンスができなかった。1点だけじゃ、チームを引っ張っていける感じでも全然ない」と自己反省の言葉ばかりが口を突いていた。
チームを離脱している間に所属する鳥栖ではトップチームにキン・ミョンヒ監督が就任。田川にとってはユース時代の恩師でもある。長崎戦の前日、昼過ぎに帰国したばかりながら長崎戦ではメンバー入りし、後半から起用された。前線にけが人が続出していたチーム事情もあるがキン監督の期待もうかがわせた。「僕の使い方は監督が多分、一番わかっていると思うので僕も気楽にじゃないですけど自信をもってできる部分も出てくるんじゃないかなと思っています」と田川もキン監督へすでに大きな信頼を寄せていた。それでも、やはり、キン監督がトップチームを率いているのは「不思議な感じですよ」とまだ、慣れない様子でもあった。
そして、7日にはUAE遠征を行うU-21日本代表にも選出。鳥栖だけでなく、世代別代表の掛け持ちも含めて、三足の草鞋といった状態だが「成長できるチャンス」とクラブを通じて、コメント。田川にとってまだまだ、ハードな日々は続いていきそうだ。
(鳥栖担当 杉山文宣)
2018/11/07 17:08