第28節の水戸戦を最後に負傷欠場が続いていた福岡の岩下敬輔が前節の岡山戦では久しぶりにメンバー入り。その試合では出場機会が巡ってこなったが、厳しい戦いが予想されるリーグ終盤になって頼もしい人が帰ってきたことはチームにとって大きなプラスだ。
岡山戦のサブメンバーに入ったのは、「勝っている状態であれば、相手がパワープレーに出てきたときに投入して試合を締めてもらおうと考えていた」という井原正巳監督の狙いがあってのものだった。
あれから1週間、さらにコンディションが上がった岩下が今節の山口戦、先発でピッチに立ち完全復活を果たす可能性は十分にある。そうなれば11試合ぶりのプレーになるわけだが、そこで何をしたいかとの問いに岩下は次のように答えた。
「山口の攻撃力が高いことは知っているし、勝つためにはそこをしっかりと抑える必要があることも理解している。けれども、僕自身はそこに全神経を注ぐのではなく、山口以上に力があるウチの攻撃陣の力を発揮させることに力を注ぎたいと思っている。試合の残り30分からは自然とゲームは“動く”ものだが、最初からゲームを動かしたい。そればかりにするつもりはないけれども、早いタイミングでどんどん前の選手にボールを入れて、彼らにどんどん勝負をさせたい」
岩下が言う“動かす”ということは、積極的かつ攻撃的な試合運びをするということ。そのためには後ろにいる自分たちが攻撃的なビルドアップをする意識が必要だということだ。
アウェイでの山口戦、帰ってきたアニキこと岩下の“ゲームを動かすプレー”に注目したい。
(福岡担当 島田徹)
2018/10/11 15:17