6日のJ1第29節・長崎戦(1△1)で殊勲の同点ゴールを挙げた神戸MF三原雅俊。ゴール後に“クルクル”と回るパフォーマンスを一つの持ち味とするが、この試合では封印。「同点だったし、それをするときじゃないなって」との判断があったようで、その変わりに披露したのは鬼の形相をした力強いガッツポーズだった。
リーグ戦5連敗、直近の2試合では大量失点で敗れていた神戸。三原は「負けていたし、(長崎戦は)引き分けですけど、一歩上がれたと思う。雰囲気が変わったというか、ここから変えていけるようにこれをきっかけにやっていけたら」と残りの試合への意気込みを語る。
その三原は最近、ある“盟友”と連絡を取り合う。神戸ユース出身でトップチームに11~13年に所属し、三原らと『88年会』の仲間としてしのぎを削ってきた林佳祐だ。今季から豪州のクラブに所属し、新たな戦いに挑んでいる。三原は「林っぽくないなー」と親友ならではのイジリを入れつつ、笑顔でこう話した。
「『英語をしゃべれるようになりたい』って言っていて、日本人のコミュニティーではなく、現地の人とできるだけ関われるように努力しているみたい。サッカーだけじゃなく仕事もしながら」。
林が豪州に舞台を移して以降は会っていないという三原。「会うのが楽しみ」とおよそ1年で“変わった?”林との再会を心待ちにしつつ、その挑戦を大きな刺激として受け止めているようだ。
10日はプレス向けに練習が公開され、ボール回しの中にも新たな指揮官であるフアン・マヌエル・リージョ監督のエッセンスが落とし込まれていた。次節は累積警告で出場停止の三原だが、「これからですね。少しずつ上手くなっていきたい」とし、練習からチームや選手としてのスキルを高めていきたい気持ちを語っていた。
(神戸担当 小野慶太)
2018/10/10 20:22