前節・横浜FC戦を勝利して15試合ぶりの勝利を挙げた山口。この試合で、大卒ルーキーのDF楠本卓海がプロデビューを果たした。
楠本は、横浜FCのイバとレアンドロ・ドミンゲスを自由にさせない守備で持てる力を発揮しただけでなく、セットプレーから勝ち越しゴールを決め、攻守にわたる落ち着いたプレーで15試合ぶりの勝利に大きく貢献した。
「緊張は最初からしなかった。楽しかった」と笑顔を見せる楠本は、本番に強いタイプなのかもしれない。試合までのセットプレーの練習では、「同じようなシーンだったけど、ボールにうまく当てられなかった」。しかし、試合ではゾーンで守る横浜FCに対し、「ゾーンで守る時に前に入られるのはDFとしてやりづらい。逆に相手がイヤなことをしようと思って前に入ったらボールが飛んできたので合わせた」。
10月3日の練習後には多くの報道陣に囲まれ、「よ! エース!」(高井和馬)、「調子に乗るなよ!」(大﨑淳矢、藤嶋栄介)とチームメートからイジられる場面も。
楠本は「クリーンシートで勝つ試合を増やしていきたい。(前節の)出来がよかったぶん、次が一番難しいところだと思う。調子に乗らないように気を引き締めてやるしかない」と先輩の声を素直に受け止め、気合いを入れて連勝を狙う。
(山口担当 松原純)
2018/10/04 08:36