「シンプルに、試合に出るってやっぱり楽しいなぁって、思っています」
柏からの育成型期限付き移籍で6月半ばに福岡の一員となった古賀太陽は、明治安田J2第21節の町田戦から前節の大分戦までの9試合で連続フル出場中。その期間でフル出場を続けるのはチームで古賀だけ。そんな古賀に今の心境を聞いた時の答えが冒頭の言葉だ。聞けば、プロになってこれだけの連続フル出場の経験は初めてで、ユース時代もケガが多かったから記憶にないと言う。
初体験を存分に楽しんでいる古賀だが自らの課題もしっかりと理解している。
「今は4バックのサイドバックとしてプレーすることが多いのですが、前のサイドハーフの選手、前節ならユ・インス選手とのマークの受け渡しが不十分で何回も突破されたので、練習からしっかりとコミュニケーションをとって細かいところまで調整する必要がある」
「そろそろ、アシストなり得点なり、攻撃面での結果を出さないといけないと思っています。アシストについて言えば、攻撃参加の回数も大事だとは思いますが、ここで仕留められるというタイミングで出ていけているかどうか、最近はそれが大事だなと思っています」
課題改善への意識が高いこともそうだが、し烈な上位争いが続く状況の中でのスタンスも、19歳の若者にしては、ずいぶんとしっかりしているなと感心させられる。
「上位との対戦が続いている最近は特に毎試合、緊張して試合には入っています。でも、その感じは悪くない。緊張するけれど硬くなるのではなく、集中力につながっているんです」
若者らしいアグレッシブさと、若者とは思えない落ち着きの両方を持つ古賀。すっかり秋めいてきた9月だが、福岡の太陽はサンサン、まだまだまぶしいぞ!
写真:島田徹
(福岡担当 島田徹)
2018/09/07 17:28