10月にメキシコで開幕するアンプティサッカーW杯に出場する日本代表が1日から2日間、神奈川県内で最終合宿を行った。全国の各クラブから招集された精鋭15人が攻守の連係を入念に確認し、セットプレーの精度向上に努めた。
アンプティサッカーは腕や足の切断障害をもつ選手がプレーする障害者スポーツ。6人のフィールドプレーヤーはクラッチと呼ばれる松葉杖を使用するため、アクロバティックなプレーが随所に見られ、スピード感のある激しい攻防が魅力だ。
現代表が一堂に集まったのは7月の一次合宿に続いて2回目。計5日間という短期間で守備に重点を置きつつ、いかに得点機会を創出するかをテーマにトレーニングに取り組んだ。初日の1日は3対2の数的優位な状況からの崩しや、3対3の状況での実戦を想定したメニューを実施。その狙いについて、杉野正幸監督は「[3-2-1]のシステムをやるにあたって、1トップにボールが入ったときにいかに連動できるかが重要。さらにセットプレーを重要視しており、そこで得点機会を作るための攻守に重点を置いた」と説明した。2日には関東選抜との壮行試合を6-0と快勝し、本大会にはずみをつけた。
W杯は24か国が出場し、10月27日に開幕。4大会連続4度目出場の日本は、過去最高だった前回大会のベスト16を大きく上回るベスト4を目標に設定する。6グループに分かれた予選リーグはポーランド、コロンビア、コスタリカと同組で、まずは目標達成の最低条件となる決勝トーナメント進出(16強)に向け、第3戦であたる前回ベスト4の強豪・ポーランド戦がヤマ場となりそうだ。
日本アンプティサッカー協会は現在、代表の遠征費用のクラウドファンディングを実施中。詳しくはhttps://a-port.asahi.com/projects/jamputee/、または日本アンプティサッカー協会公式サイトをご覧ください。
文:大林洋平
(BLOGOLA編集部)
2018/09/02 20:12