8月1日、山口からG大阪へ移籍する小野瀬康介にエールを送ろうと、ファン・サポーター約300人が練習場「きらら博記念公園スポーツ広場」に集まった。
チームへの挨拶を終えた小野瀬の前には、背番号8のユニフォームを着た子どもたちや、グッズをもつ女性ファン、男性サポーターらが長い行列を作り、「頑張ってね」「ガンバにいっても応援しちょるよ」などと声を掛けた。
小野瀬は「山口のファン・サポーターには感謝しかない。こうして応援してくださる人たちがいるので、その人たちへの感謝の気持ちを忘れずにやっていきたい」と穏やかな笑顔を見せ、「山口で成長できた自分のストロングを評価してもらっているので、ガンバでも出せるように努力したい」と強い気持ちを見せた。
昨季はJ2リーグ戦41試合に出場し、今季はここまで全試合に先発出場した。山口でのラストゲームとなった第25節・熊本戦では2ゴールを決め、目標としていた今季10ゴールを達成。「この試合が最後になるかもしれないと心に秘めていた。感謝の気持ちをもって頑張って、2ゴールを決められたのですごくうれしかった」と振り返り、「いろいろ悩んだけど、シモさん(霜田正浩監督)が『康介の選択を尊重する。どっちにいっても正解だ』と言ってくれたことが一番大きかった。自分の気持ちに素直になって決めた」と話す。
約1年半を過ごした山口での生活を聞くと、「ひさびさに東京に帰ったときに違和感があるというか、いまはこっちにいたほうが落ち着く。居心地がすごくいい」と言い、「早く大阪という街に慣れたい」と付け加えた。
2時間以上をかけてファン・サポーターとの写真撮影やサインに丁寧に応じた小野瀬。山口からの温かいエールを後押しに、夢見たJ1の舞台に挑む。
写真:松原純
(山口担当 松原純)
2018/08/01 18:54