鹿島から完全移籍で加入した昨季は全42試合に先発したが、今季は藤村慶太、梅鉢貴秀がチームに加わり、ボランチのポジション争いは熾烈を極めている。しかし、その中でも大橋はここまで20試合に先発。開幕前に「競争は絶対に必要。そこで高め合って、ポジションを勝ち取りたい」と話した通り、ライバルの存在に刺激を受けつつ、多くの試合に絡む。有酸素能力が高く、この夏の連戦でもほとんどの試合に先発した大橋は「連戦という意味では、そこまで疲労感はなかった」と話す。
今季は数字に残る部分も含めて、攻撃面への貢献により一層こだわる。「ゴールやアシスト、その前(のプレー)でも得点に絡んでいきたい。枚数を厚くして攻撃できるようにしたいと思っている」という。
前節・横浜FC戦は、引いた相手を崩しきれずにスコアレスドローに終わった。「相手の枚数が中盤や後ろに多かったりしたので、ちょっと下がって受けてしまった。もっと高い位置でボールを受けたり、仕事ができるようにしたい」と大橋。今節対戦する栃木はここ4戦すべて無失点。守備の堅い相手となれば、なおさらボランチの立ち位置や配球が重要になるだろう。
現状に満足する様子は微塵もなく、「もっとしっかりチームに欠かせない選手にならないといけない。まだそのレベルではないので、まずは競争に勝って試合に出ることが大事」と、大橋はさらなる成長を期す。
(金沢担当 野中拓也)
2018/07/27 15:55