新加入のドゥシャンが28日の清水戦でスタメンとして横浜FMデビューを果たすことになりそうだ。
19日に加入内定が発表されたドゥシャンは前節のFC東京戦こそ登録が間に合わなかったが、27日付でJリーグの選手登録も完了。背番号はセルビアのレッドスターに移籍したミロシュ・デゲネクが先日まで付けていた2番に決まった。
20日に合流して以降、チームが連戦だったことなどもあり、全体練習は「昨日や今日ぐらいしかできなかった」ドゥシャンだが、清水戦前日となる27日の練習ではキャプテンで不動のセンターバックである中澤佑二とコンビを形成。練習中から「状況によって一つひとつ確認作業をしていた」だけでなく、理想的な形で守れた際には自ら手を差し伸べてハイタッチを求めるなど、中澤とも積極的にコミュニケーションを取っていた。
練習後には中澤だけでなく、アンジェ・ポステコグルー監督とも話をしていたが、求めていること、心がけるべきプレー、チームのスタイルなどサッカーについてだけではなく、「一人の人間としてどうあるべきか」も教示されたという。一方、ポステコグルー監督はドゥシャンの現状について、「チームのために貢献してくれると信じているので契約した。フランスではプレシーズンを過ごしていたのでコンディションは悪くないと思う。ビルドアップも自信を持ってやっているし、経験値もあるので、スムーズにチームに入っていけるのではないか」と説明した。
今季の横浜FMの特徴と言えばハイラインだが、ドゥシャンは「フランスでやったことがあるのでまったくく問題ない」と自信の一言。「リスクを伴うやり方に見えるかもしれないけど、一人ひとりがコネクトしてコンパクトに保てればまったく問題ないやり方だし、むしろ相手に脅威を与えられると思う。相手の陣地でボールを持ったり、奪われた後も相手の陣地で奪い返せれば相手は怖いはず」と戦術に理解を示していた。
監督に求められることで持ち味を出せそうなプレーについての問いには、「それは見ていてほしい」と満面の笑みで話したドゥシャン。得点数は『33』とリーグトップである一方、失点数は『31』とリーグで2番目に多く、デゲネクと金井貢史を失った横浜FMの最終ラインの救世主となることが期待される。
写真:菊地正典
(横浜FM担当 菊地正典)
2018/07/27 16:08