この夏、名古屋5人目の新加入選手、金井貢史が26日、練習に合流した。
前節は横浜FMの選手として先発出場、しかし交代時には右足の付け根を痛め担架で運ばれた。練習は非公開のため、その様子は分からないが、本人によれば「移動して初めての練習で、ハードだったが楽しくできた」と問題なく合流したようだ。
金井は守備的なポジションならどこでもこなす守備のマルチ。「どこが本職かと言われるが、穴埋めではなくファーストチョイスとして、どこのポジションでも選ばれるようになりたい」と、その特長を生かしていきたいと言う。驚くべきコンバートもある風間八宏監督の元、どんな使われ方をするのかも興味深い。
「マリノスは自分の家のように感じていた」と言う金井が名古屋への移籍を決めたのは、「以前から高く評価され、一人のサッカー選手として心が動かされた」からだと言う。3人の子どももおり悩んだが、サッカー選手として挑戦したいと移籍を決断。妻に「名古屋に行って勝負をしたい」と告げると、妻からは「自分たちのことよりも試合に出てほしい」と背中を押されたと言う。
一番上の3歳の長男はサッカーを始めたばかり。「しっかり名古屋で活躍して、『パパはサッカー選手』と、保育園で胸を張って言ってもらえるように頑張りたい」と、新天地での飛躍を誓う。
サポーターに見てほしいプレーは、「なぜそこに」というワンチャンスを生かす意外性のあるプレーだと言う金井。土曜日にはホーム・パロマ瑞穂スタジアムで札幌戦があり、風間監督は新加入選手をすぐに試合で使う傾向があるが、「使ってくれるかどうかは分からないけど、いつでも出られる準備はできている。チャンスがもらえればそれに応えたい」と強い決意を語った。
(名古屋担当 斎藤孝一)
2018/07/27 12:52