アンドレス・イニエスタの神戸移籍によってシーズン途中の背番号変更が可能になり、山口は池上丈二の背番号を15番から10番に変更した。
山口の10番は、2016年に庄司悦大(現京都)がつけていたが、昨季から空き番になっていた。霜田正浩監督は「10番に見合う選手を外から連れてくるという考えもあったが、今いる選手を大事に育てて、10番を背負える選手が出てきてくれればと今季の初めから思っていた。今年は丈二がすごく成長していて、残りの後半戦も彼の成長なくしてはと思っているので、いろんな期待を込めて」と話す。
池上は、大阪体育大時代にも10番をつけていた。大卒ルーキーとして山口に加入した昨季は途中出場が多く、今季も序盤はベンチ外だったが、第6節・松本戦で初出場すると早速1アシストを決め、第9節・福岡戦以降は先発に定着。現在のアシスト数はチームトップの6アシストで、プレースキックも任されている。
霜田監督は「10番は、攻撃の中心にいて、自分が点を取る、味方に点を取らせる、そういう中心選手がつける番号」と話し、「決定的なパスを出すとか、決定的なボールをセットプレーで送るとか、そういう決定的な仕事を丈二にはしてほしい。ただ、アシストだけで満足してほしくない」と、大きな期待を込めて10番を託した池上に、さらなる成長を求める。
池上は「10番を背負ったからといってプレースタイルを変えるというつもりはないけど、もっとゴールを取れる選手になりたい。今まで以上のプレーを、監督からもチームからも求められているので、確実に応えていきたい」と意気込む。
文・写真:松原純(エルゴラッソ山口担当)
(山口担当 松原純)
2018/07/20 17:04