8日、新潟は聖籠町の専用練習場で、2日後に控えるJ2第18節・東京V戦に向けたトレーニングを行った。
約1時間のトレーニングの最後は、クロスからのシュート練習。左右のクロスから、戸嶋祥郎が2本連続で押し込んで締めくくった。
今季、筑波大から加入した戸嶋は、ここまでリーグ6試合に出場。J2第13節・大分戦からは4試合連続で先発中だ。ボール奪取や仕掛けから得点に貢献しているが、自身の得点はまだない。「試合に出ている以上、点が取れていないことに不甲斐なさを感じている」とシュート練習にも力を入れてきた中、この日は「2連続で決められたことは、今までなかった」と笑顔をのぞかせた。
6日に行われた天皇杯2回戦・高知ユナイテッドSC戦(0-0/PK5◯3)で、延長戦を含む120分+PK戦にフル出場したばかり。チームトップレベルの走力を誇る戸嶋も「正直、今日は体が重かった」というが、練習の最後の最後に集中を高めての2ゴール。むしろ疲労しているからこそ「試合の苦しい時間に得点できるようなイメージで」取り組んだという。練習一つ一つに目的を持って、最後まで集中して臨み、クリアしてみせる。戸嶋の向上心の強さが感じられる場面でもあった。
新潟は暫定13位。東京Vはここ6試合勝ちなしで15位と、ともに波に乗り切れずにいる。「うちとチーム状況は似ている。相手もJ1昇格を狙っていると思うし、明後日にかける思いは強いと思う。今日みたいに(ゴールに)押し込むには、気持ちの部分が重要になる」と戸嶋。出場したら、準備してきたことを最大限に表現し、自ら得点も狙う。
(新潟担当 野本桂子)
2018/06/09 10:25