31日、日本サッカー協会がロシアW杯に挑む日本代表のメンバー発表。柏からはGKの中村航輔が選出された。柏の在籍選手としては02年の日韓ワールドカップに出場した明神智和(長野)以来2人目で、柏のアカデミー出身選手としては明神、酒井宏樹(マルセイユ)に続く3人目のW杯戦士となる。
メンバー選出を受け、夜の19時から日立台の会見場で取材に対応した中村航輔は「率直に(W杯は)目指していた舞台なので、そこにいけることがうれしい。日本代表の責任を感じながら結果で語れるようにしたい」と意気込み、チームとしては「まずは1勝。チームの目標でもあるグループリーグ突破を目指したい」と語った。
一時はロシア行きも危ぶまれた。20日のJ1第15節・名古屋戦のラストプレーで脳震盪と頸椎捻挫の重傷を負うと、2日間の入院を余儀なくされた。それでも、順調にリハビリをこなし無事にメンバー入り。「まずは本当に運がよかったと言っていいと思う。その中でも豊田スタジアムのドクターやグランパスの関係者、レイソルのスタッフ、病院の関係者もそうだけど、いまの自分があるのはその方々のおかげだと思っているので、本当に感謝している。いまサッカーができていてよかった」と感謝の言葉を述べた。
正GKの川島永嗣の牙城は堅いが、何が起きるか分からないのがW杯本大会。「高い壁を越えたときに見える景色は本当に素晴らしいものがあると思っています。それを見られるかは本当に自分次第だと思う」と自身が語るように、最善の準備を尽くし、本番を迎えたい。
写真:須賀大輔
(柏担当 須賀大輔)
2018/05/31 20:16