28日から6月2日までJ-GREEN堺で行われているU-19日本代表候補のトレーニングキャンプ。その3日目となる30日、U-19大学選抜とのトレーニングマッチが行われた(45分×4本。1本目3-1、2本目0-0、3本目1-0、4本目1-0の計5-1でU-19日本代表候補が勝利)。
その中で、1試合目の60分まで出場して2得点を決めたのが、背番号9を身につけて出場したC大阪の安藤瑞季。22分に先制される展開となったが、33分、36分といずれもゴール前でのこぼれ球にいち早く反応し、鋭い嗅覚でゴールに流し込んだ。
自身のプレーやチームの結果について、「”影山ジャパン”として結果を残したかったし、自分自身、競争に勝ち残っていかないといけない。チーム(C大阪)であまり試合に出られていないぶん、アピールしたい気持ちは強かったので、点をとれたことはよかった。周りの選手のパスやフォローのおかげでもあるので、味方に感謝したい。ゴール前では落ち着いてシュートを打てたけど、今日のテーマとして、ガムシャラにやろうと思っていた。そういう意味では、俺らしさは出せたと思う」と手ごたえを口にした。それでも「もっと攻撃の質を上げていかないといけないし、守備の連動性もまだまだ足りない」と反省することも忘れない。
このU-19日本代表は、今年10月に開催されるAFC・U-19選手権を突破して、来年、ポーランドで行われるU-20W杯で活躍することを目標にしている。AFC U-19選手権でのグループステージの対戦相手も決まった(イラク、タイ、北朝鮮)ことで、「よりモチベーションは高まる」と気合いは入る。
チームに戻れば、6月2日にはJ3第12節、G大阪U-23との”大阪ダービー”も待っている。コンディションを含め、出場機会を得るかどうかは流動的だが、「セレッソの選手として大阪ダービーには負けられないし、サポーターのためにも勝ちたい。出るかどうかは分からないけど、出たら、今日の2得点の勢いを持ち込んで、ゴールを決めたい」と力強く話した安藤。U-19日本代表ではチームメートであり、今キャンプ中に「一緒に温泉に入って、いろんな話をした」GK谷晃生と、今度は敵味方に分かれての一戦となる。
(C大阪担当 小田尚史)
2018/05/31 09:47